江戸幕府を創立した徳川家康公。晩年は静岡県にある駿府城に隠居しており、その際に本山の抹茶を愛飲していた。本山抹茶研究会は「駿府城で徳川家康公が飲んでいた生粋の本山抹茶をもう一度復活させよう」をコンセプトに、昭和61年から抹茶の栽培を始めた。 品種はやぶきた。1953年に登録された品種で日本で栽培されている茶の約75%を占める。漢字では「薮北」と書く。 抹茶は碾茶(てんちゃ)を原料とする。碾茶とは茶の摘み取まで少なくとも20日以上被覆し、採った生葉を蒸して揉まずに碾茶炉で乾燥させたもの。煎茶のように揉む工程がないので形状は青のりに似ている。アミノ酸成分であるテアニンを多く含み、リラックス・集中力を高める効果のある製法。こうして出来た碾茶を石臼で挽いて粉末状にしたものが抹茶となる。 上品で鮮やかな緑色は見ているだけでため息が出るほど美しい。香り豊かでまろやか、そして濃厚な旨み。覆い香と呼ばれる抹茶特有の良い香りがし、心を落ち着かせてくれる。ゆったりとした気持ちで丁寧に茶を点てれば、まるで、徳川家康公が駿府城から眺めていた景色が目に浮かぶように感じる。 季節の花など、花鳥風月をモチーフにした生菓子とともに家康公の愛した茶を楽しんで欲しい。また、最近ではドライフルーツやナッツ類も抹茶に合うと好評だ。 茶園面積が狭く碾茶生産量も少ないため、特定の茶専門店のみの販売となっている。
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ステンレスボトル抹茶を約3gと人肌程度に冷ましたお湯を入れる。フタを閉めてシャカシャカとシェイクをし氷を入れたら新スタイルの抹茶のお点前を楽しめる